渡辺 満貴子
(わたなべ まきこ)

埼玉県草加市
2012年7月開設

テューターになる前はどんなお仕事をしていましたか?

 大学卒業後は,海上貨物の輸出業務を3年間担当していました。やりがいのある仕事ではありましたが,大学の時に副専攻だった日本語教育にも興味がありオーストリアで9か月間,日本語教師のボランティアに参加しました。帰国後は児童英語教室の講師を経験し,結婚後は派遣や契約社員で貿易事務の仕事をしていましたが,出産を機に退職しました。

テューターになったきっかけを教えてください。

 出産後は,子どもの英語教室で指導ができたらと漠然と考えてしました。そんなときに,ヨガのママ・サークルで登録していた子育て情報交流サイトでラボ・パーティのことを知り,「絵本」「子育て」「英語」のキーワードにひかれてテューター・スクールを受講することになりました。このスクールがとても居心地がよく,楽しく,また絵本を通じての子育てが私の望む子育てに一致していたのでテューターを目指すことを決めました。

普段はどのような活動をしていますか?

 幼児~小1までのグループが2つ,小2~小6までのグループが3つあり,週3回活動しています。毎回のクラスでは前半に英語の歌やナーサリー・ライム(英語のわらべ歌)で体を動かし心身をほぐしてから,後半にラボの教材であるラボ・ライブラリー(英語・日本語で録音された物語や歌)のお話の劇活動に取り組みます。低年齢のグループは特に絵本を好きになってもらいたいので,その時の季節にあったお話や取り組んでいるお話にちなんだ絵本の読み聞かせもしています。
 劇活動では,お話にそって自由に動いて楽しむことが基本ですが,小学生は発表会に向かう時期にはお話について感じたこと,考えたこと,表現のアイデアを仲間と共有することも大切にしています。この共有する時間を通して,「英語力」だけでなく,自分の意見を伝え人の考えを聞くという「コミュニケーション力」が育っていきます。
 全体での活動はイースター,ハロウィーン,クリスマス会など季節のイベントを,小学生の中高学年を中心に企画し,開催しています。今年は新型コロナウイルスの影響で開催できないイベントもありましたが,対策と工夫をしてできる範囲で子どもたちが交流する機会をもてるようにしてきました。

テューターになってよかったこと,
たいへんなことはなんですか?

 よかったことは,たくさんの人と物語との出会いがあったことです。子どもたち,保護者の皆様,地域や全国のテューター,事務局のスタッフとの出会いからたくさんの学びがあります。絵本は好きでしたが,ラボを始めていなければこんなにもさまざまな物語に出会い,子どもたちとお話の世界を楽しんで深めていくことはなかったと思います。一緒に活動している子どもたちも同じようにたくさんの人や物語と出会う中で成長していきます。その姿を見守ることができるのも,この仕事のやりがいのひとつです。
 またキャンプや海外から来日する青少年のホームステイの受入れなど,さまざまな新しい経験ができる機会があるのもよかったことです。
 たいへんなことは,ラボについて入会候補者や保護者のみなさまにわかかりやすく簡単に説明することです。ラボで培われる力,育っている力を一言で説明することはむずかしく,私自身もテューターになったからわかったことや,まだ気が付いていないこともたくさんあります。保護者会などでは入会して1年経って「やっとラボのことをなんとなくわかってきました」というお話をいただくことも。それだけラボのプログラムが奥深いということなのですが,その魅力をたくさんの方に伝えられるようになりたいと思います。

これからラボでしていきたいこと,夢はなんですか?

 ひとつ目は,ラボが子どもたちの居場所でありつづけること。学校も年齢も違っても,ラボにくれば仲間がいて一緒に安心して過ごせる場所でありたいと思います。
 ふたつ目は,子どもたちと一緒に新しいことに挑戦していくこと。ラボには子どもの成長にあわせて,通常のクラス以外にもたくさんのプログラムがあります。私の教室は,当時未就園児だった息子とその友達とでスタートしましたが,その子どもたちも今では小学校高学年になり,2年後には1か月の北米ホームステイ交流プログラムに参加します。ほかにも,高校生の活動や大学生の活動などもあり,これからも子どもたちの成長にあわせて,ラボの活動の幅を広げていきたいと思います。

どんな方にラボ・テューターをお勧めしたいですか?

 子ども,絵本,英語が好きな方はもちろん,子育てをしながら子どもと一緒に新しいことに挑戦してみたい方。最初はわからないことばかりでも,事務局のスタッフやテューター仲間のサポートがあるので,自分のペースで活動していけます。テューターになることで,我が子の子育ても今までより広い視野でみることができるようになったので,子育てをより楽しみたい方にもお勧めしたいです。