両坂 奈美
(りょうさか なみ)

愛知県北名古屋市
2012年8月開設

テューターになる前はどんなお仕事をしていましたか?

 パソコンスクールでインストラクターとして働いていました。パソコンを使えるようになりたいという方には基本的な使い方を指導し,また,就職に向けて検定試験を取得したいという方には,その方の目標の級,さらに上の級取得を目指して指導を行ってきました。生徒さんの年齢層は幅広く,10代から80代までの方々でした。一人ひとりの用途に合わせて指導していくのですが,年齢や性格,個性がそれぞれ違う生徒さんにパソコンを教えていくという仕事は,とてもやりがいのある仕事でした。検定に合格した時,パソコンが使えるようになった時,「ありがとう」という言葉をいただき,とてもうれしかったことを今でも覚えています。結婚を機に退職しましたが,「人と関わる仕事」「教える」という仕事が大好きでした。

テューターになったきっかけを教えてください。

 我が子が通う幼稚園で配られていたママのための情報誌で,「ラボ・テューター募集」のページを見たのがきっかけです。そこには「英語が好き・絵本が好き・子どもが好きな方」という記載がありました。
 間違いなく自分はこの条件に当てはまっていると思いました。子どものころから英語を話すことに強い憧れがあったので,もちろん英語のお仕事にも興味がありました。そこで思い切ってラボ事務局に電話をかけ,説明会に行くことにしました。そしてそこで,実際に使われているラボの絵本・CD(ラボ・ライブラリー)を視聴させていただきました。おはなしと共に流れる心地よい音楽と英日で流れる生きたことばを聴いた時,「我が子に絶対この絵本と音声を届けたい」と思いました。
 実は我が家では,息子が1歳になる時にある英語教材を購入し,5歳になるころには卒業のレベルまで受講し終わっていました。ところが,その教材の単語カードでたくさんの英語に触れていたはずなのに,ラボの絵本・CDからは,まだ息子が耳にしていない単語がたくさん流れてきたのです。そして絵本の中にこそ,日常に使われる単語がたくさん含まれているんだということに気づきました。以前使用していた教材は,映像と単語カードで英語を習得していくというものでしたので,いつも同じ映像を見るということに飽きてしまい新鮮味がなく物足りなさを感じていましたが, ラボは子どもたちが大好きな絵本や物語から英語を習得しようとしているのです。大好きな絵本は,子どもたちは何度も何度も読んでとリクエストします。おはなしを聞いている時にいつも違った発見があるからだと感じます。ラボなら飽きることなく英語に触れることができ,同時にたくさんのおはなしに出会い,感受性豊かに心も育てることができると感じました。
 そこで私は,「我が子に絶対この絵本と音声を届けたい」と子どもをラボに入れようと思いましたが,残念なことに自宅の近くにラボの教室がありませんでした。そこで思い切って,自分がラボ・テューターになってみようと思いました。
 また,ラボ・テューターになれば,我が子と時間を共有できるし,共通の体験をすることで会話も増え,絆も深まると思いました。それに,子育て世代のママたちと出会うことで,子育ても楽しく,実り多いものになるだろうとも思いました。それが,ラボ・テューターになったきっかけです。

普段はどのような活動をしていますか?

 毎週木曜日の16:20〜17:20,17:30~18:30にクラスを行っています。ここには,幼児さんから中学生までの子どもたちが来てくれています。毎週の活動は英語の歌を歌ったり,ナーサリー・ライムを唱えてゲームをしたりして,その後,テーマ活動(英語・日本語の物語の劇表現)をします。今は発表会に向けてみんなで意見を出し合いながら “STONE SOUP”(『石からスープができるかな』)のおはなしに取り組んでいます。
 子どもたちはおはなしのCDを家で聴いてきて,週1回のクラスの時に思ったことや感じたことを出し合い,仲間と共有し合いながら,ひとつの劇表現を創りあげていきます。自分が思ったことを仲間に伝えることで「話す勇気」や「伝える力」,「コミュニケーション力」が育っていきます。仲間の意見を聴き,仲間と一緒に活動することで,新しい発見があったり,自分だけでは気づかなかったことに気づいたりします。
 「聞く力」や「多様な視点から物事を考える力」も育っていきます。おはなしの登場人物や役になりきって英語と日本語のセリフを言うことで,気持ちのこもったことばを言う体験ができます。体験で得たことは身体に染み付いていきますので,生きた英語として自分のものになっていきます。
 また今はコロナ禍でなかなか難しいですが,季節ごとにHalloween,ChristmasやEasterなどのイベントを楽しんだり,発表会や地区での交流行事,合宿,キャンプ,国際交流(海外ホームステイ交流プログラム)に旅立つ子の準備のお手伝いなどもしています。

テューターになってよかったこと,
たいへんなことはなんですか?

 よかったことは,子どもがチャレンジする姿を見ていくことができることです。ラボは,毎週のクラスでの活動に始まり,成長に応じて近くのラボの教室の子どもとの交流や県をまたぐ広い地域の子どもとの活動,全国の子どもたちが集まるキャンプ,国際交流,高校生や大学生の活動へと広がっていきます。「今度は,これにチャレンジしてみない? きっとできると思うよ。」と声をかけた時,「うん,やってみる。」と言って返事をしてくれる時の,子どもたちの顔が大好きです。
 また,我が子と共にラボに出会うことができたこともよかったです。私がテューターになった時,息子は,小学1年生でした。とても人見知りでしたが,たくさんの人と出会い,交流していく場が多くあるラボの活動を通して,いつの間にか人見知りもなくなりました。中学1年生の夏休みには,ことばや文化,生活習慣の違う北米でのホームステイ交流へ参加しました。この体験から,自分の意思を伝えることの大切さに気づき,新しいことやちょっと難しいと思うことにも,チャレンジする精神を持つことができるようになりました。今は中学3年生ですが,5教科の中で英語が一番大好きです。ラボ・ライブラリーを聴いていると,学校で習った英語の文法と結びつくようで,『ライオンと魔女と大きなたんす』のお話を車で聴いていた時,「これは仮定法だね」「これは完了形だね」などと楽しそうに1文ずつ分析していたこともありました。友達や仲間も増え,ラボの活動を通して,自分に自信を持つことの大切さにも気づいたように思います。
 私自身も,ラボの子どもたちはもちろん,保護者の方々や,経験豊富な先輩テューターに出会えたことは本当によかったことです。

これからラボでしていきたいこと,夢はなんですか?

 夢は,子どもたちが国際交流(ホームステイ)に参加する際の引率者(シャペロン)として北米交流に参加することです。2年前,息子がアラスカへホームステイしました。帰国した日は話が止まらず,日をまたいで午前1時くらいまでずっとステイ中の話をしていました。その国際交流の体験を語っていた時のキラキラした目が忘れられません。
 そして去年は,オレゴン州からの15歳の男の子を受入れしました。彼はとても友好的で家族全員,笑顔が絶えない1ヵ月となりました。一緒に学校に行ったり,山に登ったり,佐久島(三河湾内の島)に旅行したり,京都へバス旅行に行ったりして楽しみました。どんな時も,彼はいつも全力で自分の思いを伝えていました。こちらも全力で彼に思いを伝えていました。国や文化,ことばが違っても人間同士の温かさが肌で感じられる体験でした。
 これからも多くの子どもたちを国際交流に送り出したいと思っていますし,いつか国際交流に参加している子どもたちがどのような体験をしているのかを間近で見られる引率者となって,一緒にホームステイ交流プログラムへ旅立ちたいです。

どんな方にラボ・テューターをお勧めしたいですか?

 やはり「英語が好き・絵本が好き・子どもが好きな方」! そして,人との交流が好きな方! また,新しいことにチャレンジしてみたいと思っている方にお勧めします。
 テューターになるまでの研修プログラムはとても充実しています。私は,息子が6歳,娘が3歳の時にテュータースクールに通いました。テューターを始めていろいろな方と出会い,仲間もでき,お互いに子どもの成長を見ていくことができるラボは,今ではなくてはならない存在です。