津野 麻紀
(つの まき)

福岡県飯塚市
2010年6月開設

テューターになる前はどんなお仕事をしていましたか?

 大学を卒業した後,外国人がオーナーのお店に販売スタッフとして就職しました。仕事では外国の方を接客する機会が多くあり,その経験や交流から,これからの社会での英語の必要性をますます強く感じるようになりました。そこでオーストラリアへ語学留学しました。帰国後は旅行添乗員として国内・外を飛び回っていました。結婚した後は,ゴルフ楽部の受付事務として海外からのお客様の対応や文章の英訳などを担当していました。

テューターになったきっかけを教えてください。

 2番目の子が小さい時に,近所に住んでいたニュージーランド人の友達やママ友と一緒に「英語で遊ぼう」という英語育児サークルを立ち上げました。その時期にママ友の一人がラボ・パーティの「テューター・スクール」の案内をWEBで知り,私に紹介してくれました。サークルの運営スタッフをしていく中で徐々に英語講師という仕事に興味が出てきていたので,資格取得や英語の歌やわらべ歌・英語絵本の読み方など教えてもらうつもりでテューター・スクールに参加しました。
 その後,とてもよい雰囲気のこのサークルを仕事として継続出来ないかと考えるようになりました。テューター・スクールで学んでいた時期と重なり,ラボ・パーティならサークルと同じスタイルで仕事ができるかもしれないと思いました。ちょうど,その時,「わかものフェスティバル」というラボの大学生会員による英語劇発表会が九州で開催されていたので観に行きました。そしてそこで発表していた大学生たちの度胸や演技力・堂々とした振る舞い・英語の流暢さなどにとても感動し,ラボ・パーティで仕事をしてみたい,こんな子どもを育ててみたいと思いました。

普段はどのような活動をしていますか?

 現在は水曜日(小学生)・木曜日(小・中学生)・金曜日(小学生)・土曜日(幼児)の週4回活動しています。毎回の活動としては最初に英語の歌やゲームでウォーミングアップをした後は,その月に取り組む「ラボ・ライブラリー(英語・日本語で録音されたラボの物語教材)」をもとにいろいろな活動をします。お話の読み聞かせやテーマ活動(英語・日本語の物語の劇表現),ひとつの場面を深く掘り下げて学んだり,ディベートをしたり,クイズをしたりして楽しみます。その他,課題として毎月ひとつのポエムやナーサリー・ライムを取り上げ,その中でライムやフォニックス,リダクションやリンキングなど,英語特有の音やリズム,ルールも紹介します。季節の行事を感じる活動や年間を通して3回の発表会開催などで,パブリック・スピーキングのスキルアップにもチャレンジしています。

テューターになってよかったこと,
たいへんなことはなんですか?

 よかったことは,1年を通してキャンプや魅力的な交流活動など盛りだくさんなプログラムがあるので,我が子と共に充実した生活を送れることです。またクラスの内容も自分なりに工夫したり,子どもたちから出たアイディアをいかして活動したりすることができます。物語が教材なので,ひとつのお話から派生して,ストーリーの背景の歴史や地理を調べたり,文化を学んだり,クッキングをしたり,お話の意味やメッセージ,道徳について考えたり,ディベートをしたり,と多岐にわたる活動を通して豊富な知識や英語力を身につけることができます。また子どもたちだけでなく,同時に自分の「英語力」が格段に上がったと実感できたこともよかったことです。
 子どもたちは豊富な語彙や演劇的手法(テーマ活動)から「気持ちや心を伝える英語」を学ぶ中で,生きた英語を身につけます。子どもたちは仲間たちとコミュニケーションをしながら,シチュエーションにあった会話表現や語彙を感情と共に獲得していきます。そんな子どもたちの学ぶ姿を見守るのは,とても嬉しいことです。
 一方で,子どもたちが物語に入り込むきっかけづくりのために情報収集は欠かせません。どうやったら物語をより楽しめるか,深めることができるかと常にアイディアを探しています。入会活動も自分から動かないと会員は集まらないので,自分からイベントを企画する必要があります。
 子どもたちとの活動は予定通りには進みません。臨機応変に活動を変更することがが多々あります。その点では,エネルギーをたくさん使っている気がします。

これからラボでしていきたいこと,夢はなんですか?

 ホームステイ・プログラムの引率のお仕事に挑戦してみたいです。また,全国のラボ・キャンプへの参加や4-H(北米ホームステイ交流の受入団体)との会議への参加,大きな発表会への参加など,ラボにあるすべてのプログラムを体験するのが夢です。あとは,自分のパーティで育った子どもたちが国際的な社会で活躍する姿も見てみたいです。

どんな方にラボ・テューターをお勧めしたいですか?

 「子どもと絵本と英語」が好きな方,交流活動が好きな方にぜひおすすめです。決められたことをこなすのではなくクリエイティブなアイディアを企画し,実行したい方,チャレンジすることを楽しめる方はきっと,ラボの仕事で人生が何倍にも豊かになりますよ。