廣瀬 貴和子
(ひろせ きわこ)

愛知県豊橋市
2011年11月開設

テューターになる前はどんなお仕事をしていましたか?

  工業用ロボット製造メーカーに勤務していました。営業サポート,会議資料作成が主な仕事です。職場が自宅から遠い場所にあった為,出産を機に退職しましたが,人に恵まれたとても良い職場でした。

テューターになったきっかけを教えてください。

 娘と息子がお世話になっていたラボ・パーティのテューターがお引越しをされることになり,そのクラスを引き継いだのがきっかけです。
 私が我が子をラボ・パーティに入会させていたのは,世界中の物語と出会えること,物語を通して外国の習慣やしきたりに触れられること,小さい子から大きい子まで一緒に活動する中で人と交流する楽しさを知れることに魅力を感じていたからです。
 ラボ・パーティでは高大生の会員も多く,子どもたちが入会した時から社会人になるまで,同じテューターが成長を見守ります。責任を持って一人ひとりの子どもたちと長い期間関わり続けられるのか不安もありましたが,「まずは一年,頑張ってみよう」という気持ちで始めました。

普段はどのような活動をしていますか?

 ラボ・テューターの役割は,子どもたちから英語や異文化,世界への好奇心を引き出すことだと思って活動しています。ひろせパーティ(教室)には,未就園児クラス・2つの幼児クラス・小学生クラス・中高大生クラスがあります。子どもたちが感じたことをくみ取れるように,幼児と活動する時は幼児の一人になったつもりで,小学生と活動する時は小学生の一人になったつもりで,目線を合わせて楽しんでいます。
 ラボ・パーティでは,テューターが子どもたちへ何かを教えこむわけではありません。テューターが,子どもたちが感じたことや考えた事をキャッチしながら,子どもたちの英語への興味や学びが高まるように関わります。その為,全てのクラスで同じ物語,同じ英詩に取り組む時も,メンバーによって盛り上がるポイントが全く違う場合があります。例えば,オリジナルで英詩の手遊びを考える時など,クラスによって振り付けが全然違い,とてもおもしろいです。それぞれのクラスの様子を全体で共有すると,子どもたちはますますその英詩が好きになっていきます。
 また,発表会へ向けての活動やハロウィーンやクリスマスなどのイベント,合宿などは,クラスを越えてみんなで作り上げていますので,未就園児~大学生までお互いのことをよくわかりあっています。年齢や性別にとらわれず,人が好きであったり仲良くなりたいという気持ちは,異年齢での交流からうまれていると感じます。

テューターになってよかったこと,
たいへんなことはなんですか?

 テューターになり,多くの出会いがありました。それが,よかったことです。
 クラスの子どもたちとの出会いに感謝しています。子どもたちの変化が私の原動力です。自分の意見が言えなかった子がいつの間にか自分のことばで発言できるようになっていた時,子どもたちが私の問いかけに「Aye, aye, sir, Captain!」とラボの物語(GT8『ピーター・パン』)のことばで返してくれた時,入会初日は恥ずかしさから私と目を合わせることのなかった子が全国の子どもたちが集うキャンプのグループリーダーとして目を輝かせているのを見た時など,とても嬉しい気持ちになります。一緒にその変化を喜んで下さる保護者のみなさんやテューターのみなさんの存在もとても大きいです。
 また,2019年の夏に国際交流(子どもたちの一か月の海外ホームステイ交流)の引率者としてユタ州(アメリカ)で過ごした際にも,多くの人や文化と出会いました。家族と離れアメリカに来た参加者(中学1・2年生)をサポートする中で,一瞬一瞬の積み重ねが充実した時間を作っていくのだと強く感じました。そして,本当の家族のようにラボの子どもたちを受け入れて下さったホストファミリーの皆さんと出会ったからこそ,ユタやアメリカのことがもっと好きになりました。
 大変なことは,代わりがいない仕事ということです。私がインフルエンザになってしまった時,急遽クラスをお休みさせて頂きました。保護者のみなさんは,「大丈夫ですよ,ゆっくり休んで下さい。」と言って下さいましたが,申し訳ない気持ちになりました。

これからラボでしていきたいこと,夢はなんですか?

 一人ひとりの子どもと向き合い,その子に合うタイミングでのチャレンジを応援していきたいです。例えば,一人で舞台に上がり英詩を唱える,英語でひとつの物語を語る,物語にちなんだゲームを考えて仲間とやってみる,3泊4日のキャンプへの参加,海を渡っての1ヵ月ホームステイや留学。ラボでは,チャレンジする機会がたくさんあります。その中で,自分の好きなことや得意なことに気がつけるような環境作りをしたり,どんな自分でいたいのかを考えるようなことばがけを続け,豊かな人生にするサポートをしていきたいです。子どもたちが大人になった時に,それぞれの道をその子らしく歩んで行ってほしいと願っています。

どんな方にラボ・テューターをお勧めしたいですか?

 子どもが好き,物語が好き,英語が好きな方にお勧めです。テューターになれば,海外ホームステイ交流プログラムの引率者として,自分もホームステイを経験するチャンスがあります。新しいことにチャレンジしたい方にもラボ・テューターをお勧めしたいと思います。