横山 優子
(よこやま ゆうこ)

千葉県鴨川市・木更津市
2013年4月開設

テューターになる前はどんなお仕事をしていましたか?

 大学卒業後,ワーキングホリデーでカナダに1年間滞在し,帰国後は旅行代理店に数年勤務しました。カナダに滞在していた際,英語だけでなくフランス語にふれる機会が多かったという事と,もともとフランス映画が好きだったので,本格的にフランス語を学んでみたくなり,退職を機にベルギーに1年間のフランス語留学をしました。その後,今度はニュージーランドに半年間留学し,児童英語講師の資格を取得しました。帰国後は都内の英会話学校でスクールマネージャーとして学校の運営に携わったり,講師として子どもたちに英語を教えたりしていました。

テューターになったきっかけを教えてください。

 主人の仕事の都合で千葉県鴨川市に引っ越しをし,英語関係の仕事を探している時にラボと出会いました。
 今まで普通の英会話教室で講師として働いていましたが,学校と同じ詰め込み教育に疑問を感じていたので,「英語だけど,英語だけじゃない,こんな型にとらわれない自由な教育法があるんだ!」と驚きました。そしてもっとラボのことを知りたいと,当時1歳の我が子と一緒に鴨川のラボに通ううちに,気付けばラボの年齢を超えた縦割りの交流や,クラスで使う英語絵本の魅力にすっかりはまってしまいました。
 そんな時,通っていた鴨川のクラスのテューターが引退されることになりました。ラボが鴨川からなくなってしまうのは困る! と思い急いでテューター・スクールを受講し,クラスを引継ぐというかたちでテューターを始めました。

普段はどのような活動をしていますか?

 昨年鴨川から木更津に引っ越しをし,鴨川市と木更津市の2拠点で我が子を含め,2歳~小学5年生の子どもたちと週に2日活動しています。毎週の活動としては,英語の歌やマザーグース,ゲームやクラフト,テーマ活動(英語と日本語での劇表現)を思いっきり楽しんでいます。
 今のクラスのメンバーは幼稚園から小学校低学年が中心なので,とにかく元気いっぱい! 歌って踊って,テーマ活動では役になりきり,元気に動きながらの活動で,毎回汗だくです(笑)
 年間を通しては,イースターやハロウィーン,クリスマスなどのイベントや発表会も定期的に開催しています。

テューターになってよかったこと,
たいへんなことはなんですか?

 よかったことは,自分の子どもと一緒に他の子どもたちの成長を見守れること。長期的な教育なので一人ひとりとじっくりゆっくりと向き合えること。良質な絵本,物語に出会って,それをみんなでシェアできること。子どもたちのユニークで自由な考えや発想を知ることで,自分も成長できること。キャンプや合宿やいろいろなイベントで,仲間が増え,自分にも子どもたちにも出会いが多いこと。などなど,あげるときりがありません。
 以前働いていた英語教室では,型にはまったマニュアル通りの英語教育でしたが,子どもたちはマニュアル通りではありません。発想が豊かで自由で,むしろ,子どもたちからは私が教えるより教えられることの方が多いと感じています。英語絵本を使って英語劇,というと大人は「セリフが覚えられるかな」とか「難しそうだな」とか最初頭で考えてしまいますが,子どもたちはまずは体で! こころで! お話を楽しんで,いとも簡単に英語も覚えて表現してしまいます。子どもたちにかかればお話も遊び道具の一つ。絵本という共通のツールを使って,お互いの個性をぶつけ合いながら,みんなで一つのお話を自由に創り上げていく姿や,成長とともに変わっていく子どもたちの考え方や行動を見守っていくことはとても楽しく,興味深く,テューターになってよかった! と思います。
 マニュアルがないので,毎回のクラスをどのように進めていくのか考えたり,とりあげるお話のテーマにそった導入(歌やゲームなど)の準備をしたり,小さくて元気な男の子が多いクラスなので体力を使うことだったり,たいへんなこともよかったことと同じくらいありますが,先輩テューター方のサポートや,子どもたちの笑顔に癒され,たいへんなことは忘れてしまいます(笑)

これからラボでしていきたいこと,夢はなんですか?

 今はまだ自分自身も子育て中で,あまり余裕がなく,子どもやクラスの事でいろいろと迷うことも多いのですが,ラボにはとても魅力的でエネルギッシュなテューターがたくさんいます。その先輩方に相談すると気持ちが楽になり,「なんて小さい事で悩んでいたんだろう」と思う事もしばしば。私もそんなふうに人から頼られる,人に安心感を与えられるテューターになりたいと思っています。年齢を重ねるたびに生き生きと活動的になっていきたいです。
 子どもたちには,今しかできない多くの体験をして,見て,感じて,たくさんの事を吸収して,「自分はこれでいいんだ!」という自信を身につけ,自分らしく,世界に目を向けてもらいたいと思います。そのためにも,毎週のラボに来たら我慢しなくてもいい,自分の意見や思いを皆でとことんシェアできる,そんな温かいクラス作りを目指しています。

どんな方にラボ・テューターをお勧めしたいですか?

 子どもたちは常に全力です。その子どもたちの精一杯を受け止めるには本当に体力が必要だなぁ,と常々感じます。とにかく明るく元気で体力に自信のある方,歌って踊ることが好きな方,子どもたちと一緒に遊ぶことが好きな方,型にはまった教育が窮屈だなと感じている方,英語に限らず言葉,語学,外国の文化,文学に興味がある方,思いっきり自分を発揮できる場所だと思います。ぜひラボ・テューターに挑戦してみてください。