小倉 絢子
(おぐら あやこ)
和歌山県海南市
2009年7月開設
テューターになる前はどんなお仕事をしていましたか?
テューターになる前は,私立の中高一貫校で英語の教師をしていました。
中1~高3までずっと6年間毎日英語を教え続けていたのですが,生徒たちのこころに,話したい! 伝えたい! という気持ちが少ないので会話にならないことが多く,コミュニケーションできるようになるのは本当に難しいと思いました。
大学受験をパスしても,英語で話せるどころか,たくさんの詰め込んだ知識がすぐに消えてしまってる子どもたちを目の当たりにして,受験英語の限界を感じていました。
テューターになったきっかけを教えてください。
出産を機に,教師の仕事を辞め,我が子と一緒に英語をしたいと思った時に選んだのがラボ・パーティでした。もともと自分もラボの会員だったので,ラボの素晴らしさは知ってました。テューターになってみようと思ったのは,子どもが仲間と一緒に自然に英語を楽しむことができる環境を家の中に作ることができるからです。英語だけでない,社会性も一緒に育てることができるというのがとても魅力的でした。
普段はどのような活動をしていますか?
週に2日2グループずつレッスンをしています。
レッスンの内容は,英語の歌とナーサリー・ライムで心をほぐしてウォーミングアップしてから,お話をテーマ活動(英語・日本語での劇表現)にして楽しみます。1時間のレッスンはあっという間の時間です。
通常のレッスン以外にも,メンバー全員が集まる合同レッスンの時間を2か月に1回持ちます。各グループの取り組んだことを発表しあい,それぞれの成長をシェアしたり,お互いに刺激を受けあったりする時間です。保護者の方にもこの時間をオープンにしています。保護者の方にクラスの様子を見てもらうことで,見過ごしがちな我が子の成長を他の保護者の方に教えてもらったりして,お互いの子どもの成長を喜びあいます。
また,子どもたちも,仲間と交流することで,それぞれが次に頑張るモチベーションを与えたりもらったりしてます。その交流の場で,お話をひとつ覚えて発表をしてもらったりしてるのですが,そこで発表してるお姉ちゃん・お兄ちゃんを見て,幼稚園児はあこがれて自分も頑張るようになります。お姉ちゃんたちもたくさん年下の子にあこがれられ,保護者の方に褒めてもらって,次も頑張ろう! という気持ちになります。保護者の方も異年齢で学ぶことの大切さを感じているようです。
子どもも大人も一緒になってラボ活動を楽しみ,それぞれが与えたり,もらったりしながら,英語の力も伸ばしていく環境が本当にいいと思います。
テューターになってよかったこと,
たいへんなことはなんですか?
ラボを通して,いろいろな方と出会う機会が多くなり,さまざまな子育ての仕方や考え方を学ぶことができるようになり,自分の子育てが楽になりました。
ラボでは,たくさんの方に我が子の成長を見てもらえるので,一緒に悩んだり,喜んだりしてもらえるのは,私にとっても子どもにとっても本当に幸せなことです。
また,自分にとってモデルとなるテューターがたくさんいることも,私にとって魅力的です。ラボのテューターには本当に素敵な方がたくさんいます。母として真似してみたい,生き方を真似してみたいという方がたくさんいるというのは,本当に幸せなことだと思います。
そして何よりもよかったことは,子どもたちがいろいろな場面で奮闘する姿を見られることです。テーマ活動やキャンプ,海外ホームステイ交流など,その内容はさまざまですが,子どもたちの頑張りを見ていると胸が熱くなることが本当によくあります。こんな感動的で心動かされることが多い職場で,子どもたちと触れ合うことができる。そのことが何よりも自分にとって励みになってます。
たいへんなことは,クラスの子どもに年齢幅があることです。2歳~高校生までの子どもが通っていますが,やはり年齢によって必要なことも違ってくるので,準備,研究する内容が多岐にわたります。頭の中で何本も線路を常に走らせている状態で少したいへんですが,最近やっとそれも楽しめるようになってきました。
これからラボでしていきたいこと,夢はなんですか?
ラボのお話の世界でしっかり子どもの時代を楽しみ,自分の考えとことばをしっかり持つ子どもたちをたくさん育てたいと思います。そして育った子どもたちが,世界に羽ばたいていって欲しいと思います。
どんな方にラボ・テューターをお勧めしたいですか?
・絵本を大切にして子育てをしたいと思われている方
・コミュニケーションを大切に子育てをしたい方