佐々木 嘉美
(ささき よしみ)
香川県高松市
2002年6月開設
テューターになる前はどんなお仕事をしていましたか?
電気通信会社で7年間働いていました。窓口業務に始まり,いくつかの部署を経験し,在日外国人のための英語電話帳の編集にも携わりました。結婚後は子育てをしながら,自宅で中高生に文法英語を教えていました。
テューターになったきっかけを教えてください。
大学時代に2か月間,イギリスでホームステイしながら学校に通った経験から,単語と文法を知っているだけではコミュニケーションできないことを痛感しました。当時はリスニング力が必須と感じ(その後,自分の中に伝えたい思いをもっていることが一番大切だと気づきましたが),リスニング力をつけるためわが子には,幼いころから英語を聴く環境を与えたいと思っていました。
ただ,根拠はなにもなかったのですが,早期教育は子どもらしさや子どもの感性を潰してしまいそうという抵抗感があり,いろいろな教材や教室になかなか手を出せずにいました。そんな時に偶然,ラボ・テューターの方と出逢い,ラボ・パーティは絵本や物語で子どもの心を育みながら,CDを聴いて,劇表現し,耳から母語のように英語を習得するということを知り,「これだ!」とわが子をラボ会員に,自分もラボ・テューターを目指しました。
普段はどのような活動をしていますか?
毎週のパーティでは2歳~高校生までの子どもたちが年代ごとに6グループに分かれて,自宅と貸会場の2か所で活動しています。ソングバード(英語の歌やゲーム)で体と心をほぐしてから,テーマ活動(絵本や物語を英語と日本語で劇表現する活動)をしています。
一年間のスケジュールとして,テーマ活動発表会(7月・12月),一人で物語を語る素語り会(3月),合宿(9月)のほかに,イースターやハロウィンなどの季節の行事も楽しんでいます。企画・運営は中高生がしますが,昨年の合宿は小学5・6年生が中心に企画し,中高生がサポートする形で実施しました。これらの交流の場は,異年齢の子どもたちが互いに学び合う場となっています。
年に3~4回は保護者会を開催し,子どもたちの様子や,さまざまな活動の趣旨や意義をお伝えして,ラボの教育理念を理解していただいています。同時に異年齢のお子さまをもつ保護者の方々が子育てについて意見交換をしたり,先輩ママの経験談を聞いたりする交流の場ともなっています。
テューターになってよかったこと,
たいへんなことはなんですか?
長期にわたって子どもたちと関わるので,一人一人の成長をじっと待ち,見守ることができます。発表会やキャンプ,国際交流など,さまざまな活動を通して,何かを乗り越えたときの子どもの成長がみられることは大きな喜びです。そして,子どもの成長をその保護者とだけでなく,パーティ会員の保護者の方々と共に喜びあうことができるのはラボの魅力のひとつだと思います。
パーティの子どもたちや保護者の方々,キャンプや国際交流で出会う子どもたち,テューター仲間などたくさんの出会いがあり,多くの人と関わることで,視野が広がったり,発想の転換があったり,自分自身の成長に繋がります。
活動の幅が広く,奥が深いので,保護者の方々に丁寧に活動の内容や意義を伝えていくこと,また,体験に来られた方が求めていることに対してわかりやすく説明するのは大変ですが,共感していただけるとやりがいを感じるときでもあります。
これからラボでしていきたいこと,夢はなんですか?
目の前にチャンスが来たら,どんなことでもチャレンジしていきたいと思っています。
毎週のパーティ活動はとにかくテーマ活動を思い切り楽しみたい!
そして,子どもたちがありのままの姿でいられる,社会に出ても帰ってこられるような居心地のよい場を作っていきたいと思います。
2012年に初めて一か月の北米ホームステイ交流の引率をしましたが,近いうちにもう一度参加(引率)したいと思っています。また中国交流,韓国交流にも参加したいと思っています。
どんな方にラボ・テューターをお勧めしたいですか?
向上心が強く,チャレンジ精神にあふれる人。プラス思考でいろいろなことを楽しめる人。